北斗建装はどういう会社なのか聞かれたときに、普通の会社と違う大きな特徴が2つあります。まず一つ目は建築業界そのものを検証する姿勢を持っていること。二つ目は、工事の外注や下請け任せが多いこの業態で、積極的に内製化をすすめていること。
　職人や大工なども正社員として雇用しています。企業として雇用を生み出すことと、生涯働き続けることのできる環境づくりに尽力しています。
　建築業界そのものを検証するということはどういうことか。私たちは、現状の建築業界を健全であると考えていません。消費者を置き去りにした、効率と経済を重視した住宅の大量生産販売は、脈々と受け継がれてきた日本の住宅の歴史を、根本から断ち切るものでした。大工技術の継承が失われ、国産木材が失われ、放置された日本の人工林は生命を失い、新建材があふれ、住宅の安全と住む人の健康が失われつつあります。
　日本に住む以上、絶対に避けることのできない「雨仕舞」すら、効率化とコストカットの中で失われ、人々は築後数年で雨漏りをする家を理想のマイホームと信じ、長期間のローンを組み注文しています。
　このような現状のシステムが主流となっている現状を憂い、「食」と「住」は商品経済の金儲けの道具にしてはならないと考え、人々の手に取り戻すべきであると信じて、企業運営・営業活動をしているのが私たち北斗建装です。
　工務店として、質の良い施工を提供することはもちろんです。施工に対して正当な利益を頂戴する。不具合があれば解消し、要望があれば叶えるというのは当たり前の仕事です。大切なのは、その過程で、問題点は何かを見つけることだと考えています。機械的に、要望通りの作業をするだけでなく、根本的な解決を得るために、現場毎に頭を使って考えて、最善の解決方法を導き出すこと。業界全体が「当たり前」または「常識」と思っていること、「みんながやっているから」と漫然とやっていること、そういったことに対しても、思考停止せずに検証していこうとする姿勢を大切にしています。