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有限会社 北斗建装

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リフォームQ&A

OBSラジオ 『住まいのお悩み相談室』Vol.3
毎週木曜 12:30〜12:40放送

 カバー工法というのがあると、知りました。傷んだ屋根の上に更に屋根を載せるという工法だそうで、軽いので耐震上も問題なく、意匠性も色々と選べるそうです。塗装や葺き替えよりも安くつくのであれば、カバー工法という選択肢も考えてみようかなと思っています。カバー工法のデメリットなどあれば教えていただきたいのですが。
(大分市 G様からのご質問 3/19放送)

 カバー工法というのは実は20年以上前からあります。雨漏りがある住宅に、「雨漏りを防ぐためになにか上からかぶせましょう。」とか、または塗装などのメンテナンスが必要な瓦や外壁の住宅に、「今後二度と塗装をしなくてよいカバー材をかぶせましょう」、といった謳い文句で施工に至るケースが多いようです。飛び込みの訪問販売業で流通したのが始まりですが、このカバー工法の発売当初から実は甚だ疑問に感じております。
 カバー工法は発売当初、塗装や葺き替えより安価でリフォームできて、雨漏りも解消し、一生メンテナンス不要になるということで大変売れました。今はもう倒産した新興産業という会社が発売した外装材「パッとサイデリア」と屋根材「パッと屋根でりあ」という商品が有名です。しかし、その大半が意外に早く表面が劣化して、メンテナンス不要どころかすぐに塗装が必要になり、何の為にカバーしたのかわからないというクレームが沢山生じました。

K様邸

K様邸

Y様邸

▲将来、塗り替えが不要になるといわれて被せたカバー工法のU瓦。どれも10年未満で苔、カビが生えてひび割れが生じている。

  壁面に関しても同様で、モルタル壁にサイディングを上張りするというカバー工法を勧める会社が今も多くあります。せっかくモルタルで建てられている家に、建材として欠陥だらけのサイディングを上張りするなど、ちょっと意味不明な施工なのですね。

★久長アナ「社長のお話に、モルタルとサイディングという言葉がでてきましたが、この二つはどのような違いがあるのでしょうか?」

 モルタル壁とは、いわゆる塗り壁のことです。壁面下地に、モルタルを塗り固めて壁を成形します。サイディングはパネルのようなものを想像してもらうとわかりやすいかと思います。アルミであるとか、陶器のような焼き物であるとか、素材は色々ですが、壁面パネルを工場で作って塗装して、それを現場で住宅の外装に使います。

 
本来モルタルはサイディングよりずっと優れた建材ですが、新築の際モルタルの上に仕上げに塗る塗料の選択を誤ってしまう業者が大変多い為、早く劣化がきてしまうケースが非常に多いのです。その代表的なのがクラックと呼ばれるヒビ割れです。その為サイディングのほうが優れていると勘違いしてしまう消費者(さらには業者まで)の方が多いというのが現状です。実際には、モルタル壁は、上に塗る保護の役割をする塗料を正しく選択すれば、とても長持ちする良い壁材なのです。
 更に、実は新築業者にとってはサイディングの方が施工が楽で、モルタルは塗る手間がかかるという業者側の事情があります。サイディングは、施工の際に大工も左官も熟練工もいらない、簡単に施工できるという業者側にとっての最大のメリットがあります。その為業界ではサイディングを勧める風潮があり、サイディングの家が主流になってしまっています。100件中、99件くらいの新築がサイディングを採用しているのではないでしょうか。
施工が早い上に楽で原価が安く、人件費もかからない安価のはずのサイディングですが、デザインを高級風にして「意匠性サイディング」などといって、なぜかモルタルよりも高く売られているような状況です。(ちなみに当社で新築を建てる際には、サイディングは使いません。モルタルや塗り壁、今後塗装が要らないような昔ながらの塗り壁を選んでいます。)
 住む人間にとっても建材としても優秀であるはずのモルタルの上に、塗装不要になるなどといってサイディングを打ち付けてしまうのが壁カバー工法です。塗装不要になどなるはずもなく、モルタルの利点は無くなってしまい、サイディングの欠点だけが上乗せされてしまうのです。目地の劣化が早いことと、サイディング自体に反りが生じることと、比熱が低い材料であるために結露を起こしやすくなってしまうということ。どれも建材として致命的な欠点です。

★久長アナ「では、小原社長、今回のお悩みの「カバー工法」というものなんですが、改めて、どんなものなのかもう一度教えて下さい。」

 カバー工法は、元々訪問販売業者がやり始めた工法で、売れ始めたから大手ハウスメーカーまで飛びついたという商品です。主に、傷みの激しい屋根に勧められることの多い工法で、屋根勾配の少ないスレート瓦の場合が非常に多いです。訪問販売業者や営業マンが外から見て、目に見えて屋根が傷んでいる家のピンポンを押すわけです。実際には構造的にも矛盾が多く意味のない、屋根を保護するどころか逆効果という工法でした。まして、歴史が浅い工法ですので、検証も充分でないうちに流通してしまい、結果よくなかったというクレームが後になってどんどん出ました。屋根にしろ壁にしろ、カバー工法は根本的な解決にならないどころか、建物にダメージを与えることもありますから、注意が必要です。
 現在出回っているカバー材は、その当時のものよりは多少マシになっているとは思いますが、建築材は、検証よりも販売が先行される傾向にありますから、慎重にされた方が得策ですし、当社ではお勧めしておりません。

⇒⇒次の Vol.4『サイディングは欠陥建材か』を読む 


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