大分のリフォーム・増改築、塗装、防水、エクステリア・外構、耐震補強工事……自然素材を生かした空間づくり

有限会社 北斗建装

自然を生かした空間づくり  

TOP | 施工例 | 選りすぐり施工例 | 当社の考え | 社員紹介 | Q&A | アクセス | 採用情報 

リフォームQ&A

OBSラジオ『住まいのお悩み相談室』Vol.11
毎週木曜 12:30〜12:40放送

 雨漏りに困っています。瓦屋さんに修繕を頼み、瓦をかえましたが、また雨漏りし始めました。大雨の日に限らず、小雨でも漏る時があります。原因も突き止めることができず、お金だけかかってしまいました。
(リスナーからのご質問 5/14
放送)

B様邸

▲1F・2Fともに雨漏りがあり、葺き替えました。

★久長アナ「先週に引き続き、雨漏りにお悩みのご相談にお答えいただきたいと思います。」
 一番大きなポイントが、先週詳しくお話しした、屋根勾配の問題です。近年主流になっている、屋根勾配が小さい、すなわち屋根の傾斜が緩い住宅で、本来ならしなくてもよい雨漏りが多く生じていると言い切っても過言ではありません。
 さて、具体的に雨漏りを調査するということで、我々が現地調査の為にお客様のお宅に伺って、一番ホッとするのが屋根瓦が飛んでいるような時です。または屋根が破損しているなど、どこから見ても、雨漏りの原因がはっきりしている。そういう時は、お客様からは怒られてしまうかも知れませんが、調査する側からするとラッキーなケースです。それというのも、こういったケースはそう滅多にあることではなく、実際は雨漏りしているお宅に伺って、すぐに原因がコレだと突き止められることの方が少ないくらいです。「これこれをすると、雨漏りが直ります」と言い切ってしまう業者さんには注意が必要です。 
 では、そのような原因がはっきりとわかりにくい状況で、どのように雨漏りを解消するのかというと、調査の結果から推測や仮説を立てて、対処しつつ様子を見ながら、いくつかの可能性を消去法でつぶしていくという作業が必要になります。恐らくココだろう、と一番可能性の高いものを推測し特定することを繰り返していくわけです。その際にはひとつひとつ、費用対効果を考えて試していくことが、現実的な対策であると考えています。
 この一番費用がかからないもので、一番効果がありそう、すなわち可能性の高いモノから試しに施工していくという事は、これは実はお客様ではなく我々業者側が心得ておかなくてはならない大切な事なのです。雨漏りの処置やリフォーム工事で一番大事なことが費用対効果を念頭に置いた施工です。原因のはっきりしない雨漏りのケースでは、ひとつずつ、可能性が高くて費用のかからないものから施工していきます。ただしその際には「これで100%止まるとは言えません。とにかくやってみましょう。これで止まらなかったら次はこれをやりましょう。」とその段階、段階で、費用をはっきりと明示して施工の道筋を示しながら施工していくことが、我々プロがするべきことではないかなと考えています。逆に言うと、そのようにしか、出来ないことが多いのが雨漏り修繕なのです。

★久長アナ「私たち素人からすると、雨漏りというと、どうしても屋根の部分に問題があるだけかなと考えてしまうのですが」
 先週の放送でも少し触れましたが、1F、2Fのどちらから漏っているかで我々の対処が変わってくるとお話ししました。実は雨漏りは最上階の屋根からだけ起きるわけではありません。軒の出幅の浅い住宅などでは外壁から浸水している場合も多く、またベランダを設置している側の壁面、特に一階の屋根を陸屋根にしてベランダとしている場合などにも多く起こります。屋内側のどこに水がしみてくるか、また水滴が落ちてくるかという現象を見るだけでは、浸水の入り口、また経路は掴めません。しかし、調査をすれば原因が大方わかることもあり、はっきりと分からなくともある程度の推測を立てることができます。壁からではないだろうか、屋根からではないだろうか、といったことを推測することが我々プロは経験上出来るわけです。
 更にその調査の結果をもとに、むやみに処置を試していくのではなく、効果的に、戦略的に、可能性の高さと費用をハカリにかけながら、施工していくという道筋を考えられるのも、プロならではです。しかしすっかり改善できるまでにどのくらいの期間、どのくらいの費用がかかるかの見通しがつきにくいというのも雨漏り修繕の悩ましい所でもあります。しかし消費者の方の心理としては、すぐに直したい。全部解消したいと思っておられるのは当然です。そこで「一発で直しますよ」という業者に施工を頼んでしまい、施工後数年も経たずにまた雨漏りしてしまう。当社にはこういった「雨漏りの修繕を他社でしたが直らなかった」という事で相談に来られるお客様が大変多くいらっしゃいます。

 以前の放送でもお話ししたのですが、ここでひとつ注意していただきたいのが、一般的な業者だと、誰が調査したかで修繕の方法が変わってきてしまうという事です。瓦屋さんは瓦を替えましょうといい、塗装屋さんは塗装で大丈夫ですよという。これは大変おかしな話しで、本来なら「この原因だったら、瓦の葺き替え」、「この原因だったら塗装」…と、原因が違えば修繕方法も違ってくるはずです。しかし、自社の利益のみを追求する業者にとって、原因はどうでもよいのです。瓦を替えるお客さんになってもらうこと、塗装をしてもらうお客さんになってもらうこと、それが彼らのような業者にとっての目的になってしまっています。その結果、お客様は工事をしたから直ったと思っているが、根本的な解決がされていない為、多くの場合で、また雨漏りが始まってしまうのです。
 もうひとつ注意してほしいのが、こういったことは特段の悪意のある業者に限った話ではないということです。悪徳業者による限定的なケースではなく、一般的な業者や工務店、大手ハウスメーカーも、選択肢があれば自社にとって利益の高い方を提示する、またはその選択肢も、きちんとした調査やまともな見積もりによって生まれた選択肢ではないという事が横行していることに、そろそろ消費者の方たちも気づいてほしいと思います。

 実はそういった、家をきちんと修繕するという立場にたった業者が、大変少ないのが業界の現状です。前述した、構造上、雨漏りするに決まっている住宅が増えてしまっているのも問題ですが、ふつうに家のメンテナンスについて相談できる業者が少なくなってしまっているというのも、問題を大きく、また複雑にしている要因であると言えるでしょう。
 ではどうしたらよいのかという話しになりますが、消費者の方が業者をプロや専門家だと思い込んでしまうことがとても危険なのです。じゃあ専門家って一体なんなんだという話になってしまうのですが。家の状況をしっかり見ながら、同時にそれにかかる費用を踏まえて、対策を一緒に考えていく。それを素人の方にわかるように説明していく。それがきちんと出来ることが専門家だと言えるかどうかだと思います。
 そういった当たり前のことがきちんと出来る業者に出会うこと。きちんと出来る業者かどうかを見極めること。このふたつが業者を選ぶ際は重要になってきます。これは雨漏り修繕だけでなく、家全般のメンテナンスでいえることですが。

★久長アナ「我々消費者からすると、あれもこれもしてほしい、全部直してほしい、と思ってしまいますが。今、社長のお話しを聞くと、きちんとした専門家に自分の家を見てもらいたいですね。そしてまずはこれからやるべき事の道筋というか優先順位を、専門的な視点からつけてもらえる。そうすると、費用もグッとおさえられるということですね。」

 こうすると、すべて解決つきますという方法は、実は建築の場合は非常に少ないのです。しかし、ほとんどの業者が言うのが「これさえやっておけば大丈夫ですよ」という話です。そういうものに限って、数年もたたないうちに、ボロがでてしまう。安易な近道、特効薬というのは建築には無いのです。やはり根本的に、伝統的な建築の構造は、なぜ何千年も歴史があるのか。この国の気候風土に合った工法や、材料は、そんなに簡単に取替えがきくものなのか。そういった事に、消費者ひとりひとりが思いをはせてほしいと思います。
 特に近年増えている、屋根勾配の小さい住宅の場合の雨漏りや、サイディング壁がゆえに起こる雨漏りなどは、対処療法でしか処置できない場合も多々あります。構造的な欠陥といっても過言ではないと思いますが、原因が住宅そのものの構造である限り、今ある雨漏りをしっかりと止めたとしても、今後数年経てばまた同じことが起こりうるわけです。こういったことは、今後新築を建てる予定の方には特に、どうかしっかりと覚えていてほしいと思います。デザイン性がとても高く坪単価の高い住宅で、雨漏りや結露に悩まされている家を何件も見てきました。伝統的な家でももちろん雨漏りはありますが、デザイン性重視の家の方が長期的に雨漏りに悩まされ改善しにくいという違いがあります。その分、費用もかさんでしまう傾向にあります。

 雨漏りの相談に限らず、リフォームを業者に相談される際は、自分は素人だからなどと思わずに業者と関わることです。専門家と素人の垣根なんて、基本的にはありませんから。納得のいくまで聞くという、少しの労力をかけていただきたい。または、お金がない、お金をかけたくないといいながら、お金さえ払えば全て解決できるのではなかろうかといった、安易な考え方も大変危険です。
 僕ら業者の側が言うのは失礼かも知れませんが、お客様には少し労力を払っていただきたいと考えています。大切な家の為ですから。

★久長アナ「疑問に思ったことは何でも聞くというのが、まずは第一歩ですね」

 そうですね。また、納得するかどうかも大事です。よくあるのが、疑問に思ったから質問をした。しかし説明がよくわからなかった。けど、「相手は専門家であるから、正しいことを言っているのだろう」とか「質問に一生懸命答えてくれた」という姿勢だけで契約してしまう人がいます。後で「実はあの会社のいう事はよくわからんかった。やっぱりおかしかったんだ」と後悔して当社に相談に来られるのです。納得するというのは、本当に大事ですよ。

 いま実際に雨漏りにお困りの方は、どういったときにどこからどのように漏るのかを記録しておくとよいかもしれません。その情報をもとに、実際の屋根の形状や使用している建材、築年数や劣化状況、軒の出幅や立地条件など、専門家の目から総合的に見て原因を突き止めるお手伝いをし、その対策を講じるのが、我々プロの仕事ではないかと思います。

⇒⇒次の Vol.12『一般的なシート防水の問題点、ビル・ベランダの防水』を読む


TOP | 施工例 | 選りすぐり施工例 | 当社の考え | 社員紹介 | Q&A | アクセス | 採用情報 

 トップページへ戻る前へ戻る