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有限会社 北斗建装

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リフォームQ&A

OBSラジオ『住まいのお悩み相談室』Vol.123
毎週木曜 12:30〜12:40放送

Q1.数年前に屋根と外壁がガルバリウム鋼板の家を建てました。耐久性が強いとか良いことばかり聞いていたのですが、住んでみると今までの家と比べて雨音がうるさいのと、南向きの部屋や2階は夏はとても暑くて冬はとても寒いのです。すでに使用している家で、デメリットに対してできる対策はありますか。
Q2.
自宅の屋根がガルバリウム鋼板です。ラジオでガルバリウム鋼板は建材として良くないと言っていたので心配になりました。新築業者は錆に強く丈夫でとてもよい建材だと言っていましたが錆が出始めています。メンテナンスなどどのような点に気をつけたらよいか教えて下さい。
(2017/7/6 放送)

 既にガルバリウム鋼鈑を使用した家を建てられているということで、非常に申し上げにくいのですが、以前の放送でもお話しした通り、ガルバリウム鋼鈑は建材として決してお勧めしない建材です。当社では新築を建てる際に、絶対に使いたくありません。しかし、なぜかここ数年大変流行しており、ガルバリウム鋼鈑をやたらと使いたがる建築士の方が増えていて、大変残念なことだと感じています。インターネットなどで検索をしても、ガルバリウム鋼鈑については肯定的な「良い建材」という情報しか見当たらないので、ビックリしてしまいます。

≪ガルバリウム鋼鈑とはなにか≫
 鋼鈑とは一体どんなものかというのを簡単に説明しますと、鉄の板に金属メッキ加工を施したものです。ガルバリウム鋼鈑はこのメッキがアルミニウム55%、亜鉛43%、ケイ素1.6%の比率でできています。ちなみに、同じ鋼鈑では、亜鉛だけでメッキしたものがいわゆるトタンと呼ばれるもので、他にはステンレス鋼鈑などもあります。

 ガルバリウム鋼鈑は、建築材料としては主に屋根や外壁に使用されています。鉄は錆びるものであり、錆びると酸化鉄となり強度が大変脆くなります。このガルバリウム鋼鈑はめっき層の亜鉛 (Zn) が鉄 (Fe) よりもイオン化傾向が大きいことを利用し、腐食環境下において鉄(Fe)よりも先に亜鉛 (Zn)が溶け出すことで、原板である鉄(Fe)の腐食を防止(犠牲防食)するという仕組みになっており、このため「ガルバリウム鋼鈑は錆びに強い」という売りになっているわけです。
 という割には、実際は錆びているガルバリウム鋼鈑をよく見かけますし、ご相談はあとを絶ちません。「錆びに強い」と言っても、金属の割には錆びにくいということで、建築材料として外装材に使うほど強いとは言えないのではないかと僕は思っています。

 このガルバリウム鋼鈑という建材は、日本で1番普及しているのではないかと思いますが、もともとはアメリカで開発されて日本に入ってきたものです。そのアメリカでも、実はあまり普及していません。
 僕らが知っている鋼鈑って言うと、いわゆるトタン屋根というのがあります。錆びやすく、すぐ温まる。欠点ばかりですが、安いということで、簡易的な建物によく使われています。トタンだけでなくガルバリウム鋼鈑も、倉庫などによく使われていたため、一般住宅に使われることは以前はあまりありませんでした。なぜか今流行して増えていますが、安い倉庫にしか見えないといって敬遠される方も多くおられます。
 また、ガルバリウム鋼鈑は丈夫で強いとか言われています。これは鋼鈑にしては、ということでトタン屋根よりは錆びに強いということは言えるかもしれません。しかし、建材の中で丈夫で強いかというと、決してそんなことはありません。当社がいつも欠陥建材として否定しているサイディング。このサイディングの方が、ガルバリウム鋼鈑よりはまだマシであるくらいです。

 ガルバリウム鋼鈑ははっきりいって欠点ばっかりですけど、最近シンプルモダンという新築の家でよく使われています。1級建築士さんの作るデザイナーハウスなどに使われて、工務店やハウスメーカーでも当初は予算のない若い方向けにおしゃれな感じにしてどんどん使っているような状況でした。しかし、流行したからか、なぜか今では低予算向け住宅ではなくなり、ガルバリウム鋼鈑を使っていても高い値段で売られているのでびっくりしてしまいます。僕はこれは値段に関わらず本当に使ってほしくないんですけどね。仮に予算が全くなくて、それでも低予算の住宅を建てたいという方ならば、欠点を理解した上でガルバリウム鋼板を使った住宅を選択する、というのはアリかなと思います。他の選択肢を予算上、諦めなければならない場合に限ってですね。好き好んで、まして高いお金をかけて建てる家に、ガルバリウム鋼板という建材を選ぶというのは全く理解できません。

 ガルバリウム鋼板の錆についてですが、現実に錆びるのか錆びないのかと言われた時に、結構錆びるとお答えしています。
 ガルバリウム鋼鈑は、カットしたらメーカー保証しませんというシステムになっています。しかしガルバリウム鋼鈑は切り口から錆びる特性があります。カットせずに建材に使うことはないわけです。そしてガリバリウム鋼鈑の家を見て頂くとわかるんですけど、外壁の表面にいろんなものがくっついてないんですね。いろんなものをくっつけるとそこがキズになると。キズもまた、腐食の条件となります。それ以外にも、雨に濡れて乾くことを繰り返すこと、違う金属と接することなども腐食の条件となります。

 しかし、それよりも、何よりも僕が1番言いたいことが、やはりこれは金属ですから日が当たると結露するわけですね。温度がすぐ上がる。そしてすぐに上がった温度はやはりすぐ冷えるわけです。ということは、いつもお話ししていますが、比熱が低いのですね。また同じところに話がいきますけど、逆に巷のガルバリウム鋼鈑を語る業者たちが、なぜそこに話が行かないのかなと不思議です。ネットを見ても、結露の話がほんのちょっと出てくるのですが、ほとんどが錆びるか錆びないかというとこに話が終始しています。
 この放送でも何度も、サイディングやスレート瓦、カバー工法などのお話しの際に、「比熱」のお話しをしてきたと思います。人間が住む環境の中で、とても重要なものがこの比熱であり、ここを考えずに新築やリフォームをするのは大変危険なのではないかと思っています。

 一言でいってしまえば、建材として金属を使う家に住みたいですか?という話ですね。

 ガルバリウム鋼鈑という建材は、家を作る側としては大変安いのでコストを抑えられる利点があるのですけど、安く家を建てて、安い割にはもったかなという程度のものです。家に住む側にしたら、安い以外のメリットは見当たりません。しかしガルバリウム鋼鈑を使った家で結構高い値段をとられるのだったら、ちょっと話が違うのではないかなと思います。

   

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