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有限会社 北斗建装

自然を生かした空間づくり  

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リフォームQ&A

OBSラジオ『住まいのお悩み相談室』Vol.162
毎週木曜 12:20〜12:30放送

Q.社長のお話しによく出てくる、「有機溶剤」について、わかりやすく教えてください。
(2018/4/5
放送)

 有機溶剤とは、他の物質を溶かす性質を持つ有機化合物の総称です。常温、常圧で大気中に容易に揮発する有機化合物質は、揮発性有機化合物(VOC)と呼ばれます。VOCは、溶剤だけでなく燃料としても使用されています。様々な職種で幅広く使用されています。

 常温では液体ですが、揮発しやすいため、呼吸を通じて体内に取り込まれやすいという特徴があります。また、油脂に溶ける性質も持つため、皮膚からも吸収されます
 近年、VOCのひとつである「ホルムアルデヒド」によるシックハウス症候群や化学物質過敏症が社会的に広く認知され、問題となりました。ホルムアルデヒドに関していえば、住宅建材からは減少傾向にあります。しかし、有機溶剤には中毒を起こすものから、まだ健康被害がよく分かっていないものまで、数多くの種類があります。現在建てられている住宅に使われる建材にも、多くの有機溶剤が使用されているので注意が必要です。
 当社では、この有機溶剤を極力使用しないで新築やリフォーム、塗装工事をすることに尽力しています。

 シックハウス症候群とは、簡単に言うと「住宅に使われている建材に起因する健康被害の総称」のことをいいますが、1990年代頃、マンションや戸建ての新築ラッシュ到来の頃に、主に問題が表面化してきました。私が常々指摘していることで、現状もさほど改善されていないのですが、建築業界というのは、検証より先に流通が先行してしまうという傾向が昔からあり、このシックハウス症候群は、まさにその結果であると考えています。
 すなわち、それまで使用されたことのなかったいわゆる「新建材」というものが、効率化の流れで検証なしに一気に流通し、健康被害などが起きてから、慌てて検証したり改良したりといった対策がとられたわけです。(残念ながら、改良されていないものも数多くあります。)
 また、その被害が新建材によるものだと因果関係などを認められたものもまだ限られており、認められるまでには相当の期間を要しています。誰にもわかってもらえず、建築した業者も全く問題意識を持たず、結果多くの人が被害に苦しみ続けてきたという期間がかなりあったということを忘れてはいけません。日本が生んだ多くの公害事件と根本的に同じ構図です。国は消費者や国民の生命や安全よりも、大企業の利益を守ってきたという歴史があります。

 建築業界全体がそういった問題を現在でも内包しているということ、シックハウス症候群が大きな社会問題になる土壌となっていたということが、既に今となっては忘れ去られているかの様です。メディアも、ひところのようにこの問題を取り上げなくなってきたからです。話題として飽きられたということでしょう。しかし、加害者といってもよい建築業界自身が綺麗さっぱり忘れており、また反省もせずに、今度は「シックハウス症候群が心配だから、自然素材だ、健康住宅だ」と言っている風潮には、大きな違和感を覚えてしまうところです。

 それはさておき、自然素材を住宅に使うというのは、住む人間にとって非常に良い事なのは否定しませんし、当社ではわざわざ謳い文句にするまでもなく使用するべきだと考えています。
ここで、ひとつ大切なのが、常々申し上げていることですが、「自然素材を何の為に、なぜ使うか、どう使うか」をしっかり考えて使わないと、ただやみくもに沢山使えばいいのだろうという使い方では何の意味もないということです。
 シックハウス症候群には、新建材が原因となるもの、いわゆるホルムアルデヒドを代表とする化学物質などの汚染物質があります。こういった化学物質による汚染は、なるべく安全な建材を使うということでリスクを減らしていく必要があります。これは比較的、対処しやすいものになります。 
 一方、日常生活の中で避けることのできない煮炊きやお風呂、我々人間の呼吸などから排出される湿気や水蒸気などにより結露が発生し、カビや微生物などが空気の汚染の原因になることで生まれるシックハウス症候群は、意外と見落とされやすいようです。現在主流の高気密・高断熱住宅には、汚染した空気を閉じ込めてしまう事もあるという落とし穴があります。
 化学物質をいくら除去しようとも、人間が住む営みの中で生まれる水蒸気、湿気を出さないということはできません。また、住環境には適度な湿気も大事です。そこで、化学物質をできるだけ排除することももちろん大切なのですが、もうひとつ湿気、結露の元となるものをいかにコントロールするかということが大変重要になってきます。そのため、当社が自然素材を使うのは「調湿作用」のはたらきを期待してのことであり、この働きを高めるような使い方をしなくては何の意味もない、お金だけがかかるということになってしまいかねないのです。

 例えば、フローリングや内装材にふんだんに無垢の木材、高級な杉材やひのきなどをすみずみまで使っているお宅があります。化学物質も極力使わない建材で、F☆☆☆☆(エフフォースター)という最高級の等級もついている。しかし、外装材を見てみると屋根はスレート瓦で壁はサイディングだったりするわけですね。そういったお宅をみると、私としては、あぁ勿体ないなーと思ってしまいます。
 せっかく内装材に使った木材の利点を、活かしきれない外装材を使用している。無垢のフローリングにして空気が綺麗になるプラスと、比熱の低い外装材によるマイナスとで、結局効果はよくてゼロ、悪くてマイナスなくらいでしょう。
 比熱の低い外装材、という言い方をしましたが、当社がサイディングを欠陥建材であると考えている一番の理由は比熱が低いからであると、色々なところでたびたびお話ししています。
 簡単に言うと、比熱が低いと、結露を起こしやすくなってしまうのです。結露は、表面結露と内部結露とあり、目に見える表面結露でも、内装のクロスなどの剥がれがあるお宅は、結露が相当生じていることが推測できます。そういったお宅では、内部結露も起こしている可能性が高く、壁体内部で断熱材などが水を吸ってカビが生え、微生物の温床となり、室内の空気を汚染するといった原因となっているケースもあります。

 シックハウス症候群が社会問題となり安易に自然素材、自然素材ともてはやされてきました。そのブームともいうべき流れの中にはあやしいものも沢山あります。自然素材をどのように使うのか理由も仕組みもわかっておらず、ただふんだんに、使えば使うほど良い、という傾向に走っている業者が殆どです。

 家を建てる時に重要なことは、どんな建材を使ったとしても、適度な湿度で結露しない、腐らない、健やかな空気になるということが重要です。これはリフォームでも同じで、内装などをやりかえる時にも、空気が健やかになるように気を付ければよいと思います。その観点から、当社ではリフォームでも新築でも、結露しにくい家、即ち自然素材を使って調湿作用を高めるような建て方が大切であると考えています。
 もちろん、有機溶剤を極力使用しないというのが大前提で当たり前なのは言うまでもありません。

   

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