当社が毎年出展させていただいている大分市工業展に、ご相談にお越しくださいました。ご自宅の写真をご持参下さり、現在の状況をご説明くださいました。
T様のご自宅は県内の大手ゼネコンS社で10年前に建てられた、1Fが事務所の二世帯住宅の3F建ビルで、内部などはまだまだ綺麗だが洗濯物干しスペースとしても活用している屋上部分の劣化が気になるとのご相談でした。
さっそくご自宅にお伺いすると、ホームエレベーターに自動ロックのついた玄関など、機能的にも最新鋭のビルでした。内部もまだ新築と言って差し支えないほどの造りで、とてもビルの内部とは思えない広々とした空間がある素敵なお宅でした。
ところが、件の屋上は、ここだけ20年以上経っているかのような劣化具合でした。ヒビ割れや亀裂が散見され、酷いところは隙間に草まで生えておりました。
仕様書をお借りして拝見すると、床面はアスファルト防水の上に保護モルタルを敷き詰めた防水方法でした。アスファルト防水が外気にさらされず、見た目も保護モルタルで美しく見える、という意図を持っての仕様ではないかと推測されましたが、その割にはベランダからの立ち上り部分は骨材を吹き付けたシートを張っており、当然、床面と立ち上りの間には隙間が生じコケが生えておりました。
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