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有限会社 北斗建装

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大分県大分市 Hマンション様 屋上防水工事

2020年施工

 マンションの管理人様から、取り急ぎ3階建て建物の屋上防水を行いたいとのご相談をいただきました。ご相談の建物は、11階建てと3階建てからなる分譲マンションでした。築31年の鉄筋コンクリ―ト建てで、屋上はシート防水でした。

施工前  室内の雨漏りはないとのことでしたが、3階のベランダの天井を見ると屋上から雨漏りしていることが確認されました。赤い矢印の箇所に、大きな亀裂と雨染みが生じています。

 防水工法として、シート防水が施工されていました。シート防水は、複数枚のシートを敷き詰めて接合して防水層をつくる防水方法ですが、このシート防水の最大の欠点は、シート同士に継ぎ目が出来てしまうという点です。シート同士の継ぎ目や取り合い、また最後の仕舞い部分から浸水しやすいのです。立ち上がり上部はアングルで固定されているのですが、ここからも雨水が簡単に入り込みます。
 シート内への雨水浸入の初期は、目視では雨水が浸入しているかどうか判断できません。シート内にたっぷりと雨水が浸入して初めて確認できます。確認できる時期には下地がかなり傷み、室内への雨漏りが生じているケースが多くあります。
 シート防水は、寿命が短く、防水工法として非常に信頼性が低い工法であり、当社では絶対に採用しない工法です。

施工前 施工前

 赤い矢印の部分は、アルミアングルから浸入した雨水が溜まっている状態です。黄色い矢印が雨水の浸入の入り口となるアルミアングルです。 また床面でもシートの継ぎ目が劣化し、常時雨水が溜まった状態になっていました。
 新築時に適切な防水工事が施され、適切な時期に防水工事のメンテナンスがなされていた場合、今回のような状態にはなっていなかったと考えられます。屋上防水、ベランダ防水、外壁の防水においては、適切な時期はもちろん、いかに正しい施工を行うかが、建物の状態や寿命に大きく影響してくるのです。

 見積もり説明では管理人様に下記の内容を説明致しました。
シート防水は信頼性が低く、メンテナンス性も悪い工法である。
 シートを剥ぎ取り、継目が生じることがなく、メンテナンス性も高い塗膜防水を施工する。
 下地コンクリートのヒビ割れに追従するため、不織布を間に挟む6層からなる塗膜防水を採用する。
笠木部分(コンクリート)の部分にヒビ割れが生じている。ヒビ割れに追従する弾性塗料を塗装する。

 他社との見積もり内容を比較していただき、当社の施工内容に納得され、工事をご発注いただきました。
施工前
施工前 施工前
施工中〜シート撤去〜
施工中 施工中
施工中
施工中 施工中
▲下地コンクリートのヒビ割れを補修 ▲不織布を施工
施工後
施工後 施工後
施工後

 11階建ての屋上も3階建てと同様の状態になっており、当社に依頼したい旨のお言葉をいただきました。


◆担当プランナー◆三重野 ◆担当工務◆長岡
三重野 長岡

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