【ご相談内容】O様より、「雨漏りしているので見てほしい」とお電話でご相談をいただきました。後日、担当の三重野と塗装部の篠田が現地調査に伺いました。建物は築43年のRC(鉄筋コンクリート)造住宅で、雨漏りは2階洋室で発生していました。
【現地調査】天井の点検口から確認したところ、真上にある屋上コンクリートスラブに雨漏りの形跡が確認できました。
| 施工前〜雨漏りのあと〜 |
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屋上へ上がると、既存の防水はシート防水でした。また、シートの下には断熱材が施工されていました。 さらに詳しく調査したところ、シート同士の継ぎ目や亀裂部分から雨水が浸入していることを確認しました。
| 施工前〜劣化したシート防水〜 |
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【シート防水の問題点】シート防水とは、複数枚のシートを接合し防水層とする工法ですが、接合部から浸水しやすいという大きな欠点があります。一度シートの下に雨水が入り込んでしまうと、厚いシートの下は陽があたらない上に風も吹き抜けない為、浸入した雨水は乾きにくく、ずっと滞留します。その為、下地であるコンクリートは常に湿った状態となり、下地やシートの接着面を傷め続けることになります。その結果、下地や接着面の劣化によるシートの剥がれ等を引き起こし、防水機能が失われるのです。継ぎ目の有無は防水工事において、防水性能、耐用年数などに直結する大きな要素と言えます。
(少し乱暴な言い方かもしれませんが)シート防水という工法は、ベランダや屋上と言った平面で水の溜まり易い場所に、少し強いというだけの布を載せているのと同義なのです。施工が簡便なため、公共工事などで広く施工されています。しかし、構造上、著しい劣化が避けられないことを考えれば、当社としては決しておすすめしたくない工法です。当社では、継ぎ目が生じないため防水性能に優れ、また劣化に対するメンテナンスがしやすい『塗膜防水』という防水方法を採用しています。 |
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【ご提案・施工内容】現地調査の結果を踏まえ、今回は単に傷んだ部分を補修するのではなく、防水層そのものを見直す工事をご提案しました。まず、既存のシート防水はすべて撤去しました。O様邸はコンクリート打ちっぱなし仕上げのため、コンクリート内部に湿気を含みやすい構造となっています。このような建物に通常の密着工法による塗膜防水を施工すると、内部の湿気が逃げられず、防水層が膨れる原因となる場合があります。そこで今回は、防水層の下を湿気が通り、脱気筒から外部へ排出できる通気緩衝工法による塗膜防水を採用しました。また、雨水を排水するドレン(排水口)の配管にも劣化が見られたため、今後の漏水リスクを考慮し、防水工事とあわせてドレンの改修も行いました。
【工事後】シート防水を撤去し、建物の状態に適した通気緩衝工法による塗膜防水へ改修したことで、防水性能の向上を図ることができました。また、ドレンもあわせて改修したことで、排水機能を含めた屋上全体の防水性能を見直す工事となりました。工事完了後には、「今後は建物全体の防水についても相談したい」とのお言葉をいただきました。 |