●代表取締役　小原由正

新築を建てたい、しかし予算が…。そんな皆様にお勧めしたいのが、中古物件のリフォームです。うまくすると新築よりはるかに安い費用で希望する住まいを手に入れることが出来るのです。
もちろん、その反面リスクが伴うことも事実です。　かつては、物件を購入した後に、リフォームのご相談やお見積りの依頼に来られる方が多かったのですが、最近では、購入前に物件を見て欲しいというお話をたくさんいただくようになりました。購入後のリフォームは、予想以上に費用のかかる物件もたくさんあるからです。

というのも、築年数から見て考えられない程傷んでいるなど、いい加減な工事や技術不足による施工の物件も残念なことにたまに見かけることがあります。そんなお勧めできない物件から、程度の良い物件まで、中古住宅は本当に様々にあるのです。

ちなみに、最近ご相談をお受けした物件では、３割が絶対にやめた方がよい、２割が大半の方にお買い得、残りの５割が用途、条件により評価が変わる…といった具合でした。私としては、この５割にあたる方には、時間が許せば先の２割に該当する物件をさらに探す事をお勧めしました。　
そこでご提案なのですが、新築予定のお客様も「中古物件めぐり」をしてはいかがでしょうか。実際にそうされているお客様もいらっしゃいます。大変な掘り出し物に出会えるかもしれません。現在ご自分で計画中の新築物件の２０年後にタイムスリップしたものに出会え、思いのほか低予算で家造りが実現することもあります。あるいは、計画中の家の２０年後の姿といった見方をすれば、設計段階で非常に役立つ情報もいっぱいです。土地をお探しの方にも案外参考になる事も多々あります。立地条件がもたらす未来の姿を予測することもできるのではないでしょうか。

私は、中古物件をたくさん見るのが仕事ですから良い家、良い立地は分かっているつもりですが、良い立地に関してだけ言及すると、日当たり以上に「水はけ」が良い事と「風通し」が良い事を大切にしています。日本の風土では、湿気対策が最重要だと思うからです。家の良し悪しとは別に、周囲の湿気で家の痛みにかなり差が出ているのを実感しています。

こうした中古物件の良さを見直したり、新築予定の皆様にとっては家の未来を考える参考にしたりと、「中古物件めぐり」は、きっと皆様の家造りのお役に立つと信じています。

●ぜひ皆様起こし下さい。スタッフ一同お待ちしております♪