Y様は以前当社で、屋根の葺き替え工事、テラス屋根の波板張り替え工事をさせていただきました。2016年4月に発生した熊本地震で、自宅兼店舗が被害に遭われたとのことで、ご相談をいただきました。被害状況の確認のため、プランナーの三重野、工務部部長の上原で現地調査にお伺いしました。
　Y様のお宅は鉄骨造（建築物の躯体に鉄骨を使用して組まれた構造）であり、外壁はモルタル壁でした。被害内容は次の通りです。
●モルタル壁の内側にある木部（ラス板など）が白蟻被害を受けていたため、地震によりモルタル壁が剥がれ落ちそうな部分がある。
●大きなひび割れが生じている部分が多数ある。
　 上記については、大工工事と左官工事で改修を進めることを提案しました。また、被害がない部分のモルタル壁においては塗膜が劣化していたことと、過去に葺き替えを行ったスレート屋根が10年を経過して劣化していたため、建物の全面塗装工事を提案しました。上記の提案にご納得下さり、工事のご発注をいただきました。

　上記以外にも下記のようなひび割れがたくさん生じており、同様に補修を行いました。

　自宅に隣接している車庫の天井から雨漏りしていました。鉄板の天井材は雨水により錆が進行している状態でした。防水面を見てみると新築時のウレタン防水が劣化しており、全く機能していないことがわかりました。不要な架台を撤去した後に、６工程からなる塗膜防水を施工しました。また、手すりにおいては、錆止めプライマーの後に上塗り塗料を塗布しました。