当社ショールームに、I様より雨漏りのご相談をいただき、現地調査に伺いました。
I様邸は、2006年にC社で建てられた2階建てで、屋根はガルバリウム鋼板、外壁はサイディング張りの造りでした。
雨が降った後に、1階リビングの中心位置にある天井から雨水が漏れてくるとのことでした。原因は真上にある2階のベランダ付近の可能性が高いと判断しました。
普段の雨が当たるのはベランダ外側の外壁の為、ここが一番可能性の高い箇所に見受けられました。サイディングの継ぎ目は特に劣化が早く、同時に雨漏りが発生しやすい場所であるため、その処置のご提案をさせていただきました。
築17年経過していたこともあり、屋根・外壁全体の塗装の必要性もご検討いただいた上で、屋根・外壁等全面塗装工事のご発注をいただきました。
工事後は、綺麗な仕上がりをご確認いただき、雨漏りも止まったとのことで、とても喜んで下さいました。
サイディングは比熱が低いため内部結露が発生しやすく、その影響で構造体を傷めていきます。サイディングを張り巡らせると、多くの継ぎ目が発生するので、この継ぎ目から雨水が入ることになります。
これは、住宅の寿命を大きく左右する問題なので、当社では警鐘を鳴らし続けています。
外壁内部に透湿性の防水シートを貼っているから大丈夫、と建てる施工会社はいいますが、全く大丈夫ではありません。雨水はシートも関係なくどんどん進んでいきます。
現在の金具留め通気工法は、外壁内部に多少のすき間を設けるだけであり、従来の構造用合板へのサイディング直貼り工法と同様に雨漏りする為、根本的な解決策ではありません。
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